クリック路面電車村 Crich Tramway Village
クリック路面電車村の情報を見つけた。博物館なら興味はないが、路面電車に乗れるのだという。
であれば、訪れてみよう。元は石灰石の石切り場だったようで、パーキングは何となく埃っぽさがあり廃れた雰囲気がある。
レセプションで入場料を払うとパンフレットと共に古いペニーが渡される。これでトラムカーの切符を買うのだという。ノスタルジーを誘おうというのだろう。
坂を下り村に入る。線路の間の玉石がごつごつして歩きにくい。これでは車が走りにくかったことだろう。
2階建ての路面電車がチンチンと鳴らして走っている。乗り場に行く前に"The Great Exhibition Hall"に入る。
ここには内外の都市を走っていたトラムカーが現在65台集められているという。その内の幾つかが時代別に並べてある。
1860年代の馬で牽くトラムカーから1960年代の終焉の時代まで100年の路面電車史が見られる。
その動力は馬から蒸気、ディーゼルそして電気へと変遷していく様も見て取れる(写真下左2枚)。なかなか面白い。
トラムカー乗り場"Town End Terminus"の周囲には古い建物も移築されている。一段と目を惹くのが"The Red Lion Pub"だ(写真右から2枚目)。
屋上の赤いライオンが威風堂々としている。Stoke-on-Trentから移したという。他にも昔懐かしいお菓子の店やおもちゃ屋など子供心をくすぐる店が並んでいる。
さて、いよいよ乗車だ。2階に座席を占め発車、車掌の案内が街頭演説のように感じられる。いかにもイングリッシュジェントルマンといった風情だ。
トラム同士の擦れ違いでは、互いにカメラを向け手を振り合い童心に戻る(写真下左)。お洒落な陸橋をくぐり(写真下左から2枚目)、
高い場所に出ればダーヴェント峡谷の息をのむ光景が広がる(写真上右)。
上述のエピソードを生んだビューポイントは実はこのタワー(写真下中)がある丘の頂上からの眺めのことだったのだ。物語が繋がって行くものだ。
引き返し点に到着、半数ほどの人が下りた。ここからレセプション近くまで"Woodland Park and Sculpture Trail"が続いているのだ。
犬を連れた親子連れもいる。さすがイギリス人、博物館に来てまでも犬とウォーキングを忘れないのだ。私達はこのままトラムカーで元に戻る。
乗物に乗った時の弱点は乗った状態のスナップが撮れないことだ。終点で私だけ先に下り、妻のスナップを取る。
下りてきた妻にジェントルマン車掌氏が「一緒に写真を撮りましょう」と声を掛けてきた。サービス精神旺盛なジェントルマンだ。
ここには運転経験をさせてもらえるサービスもあるようだ。午前中に講習を受け、午後から実習の運転をするコースだが、相当お高いコースだ。
Address | nr Matlock, Derbyshire DE4 5DP |
Telephone | 01773 854 321 |
Web Site | Crich Tramway Village |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
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